・うっかりタバコの火が触れてスーツに穴が開いてしまった

・久しぶりに出したスーツが虫に食われて穴が開いていた

こんな時、穴の開いてしまったスーツをそのまま着続けるのはちょっと恥ずかしいですよね。ビジネスマンとしての信頼も失いかねませんので、きちんと補修しておきたいもの。

元々のスーツの価格や、思い入れのあるスーツかどうかによって補修にかけていいと思える金額も違ってくると思いますので、ここでは3種類の方法と金額についてお伝えします。

穴あきではなく、スーツのすり切れや破れについて詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。

【スーツが破れた!】補修方法と予防策について解説 – リルーチェ|靴・鞄の修理・クリーニング、衣類のお直しを宅配で♪ (r-luce.com)

スーツの穴あきを自分で補修する

アイロン接着補修布で補修する

一番金額を抑えてできる方法が、自分で補修することです。

手芸店で売られている「アイロン接着補修布」と、アイロンがあれば比較的簡単に穴をふさぐことができます。

黒、紺、グレーなどのよくある色でしたら、裏側からアイロンで補修布を張り付けるだけでもかなり目立たなくなるでしょう。これはスーツのすり切れをふさぐ時と同じですが、虫食いやタバコの火による穴程度の大きさであれば面積が小さいので「これで十分だな」と感じる方も多いかと思います。

注意点が2つあります。

・スーツの色と補修布の色が違う場合は、悪目立ちしてしまう心配がある

・アイロンで接着した布は、再びアイロンをかけたとき接着剤が解ける心配がある

自分で補修するときの金額の目安

アイロン接着補修布を使えば、金額的には200~300円くらいで補修できます。

スーツの穴あきをお直しの店で補修する

スーツの穴あきをお直しの店に出す場合、「ミシン補修」と「かけつぎ(かけはぎ)」という2つの方法があります。補修の仕方と金額が違うので、それぞれ解説します。

ミシン補修

ミシン補修の場合、穴の開いた部分に裏側から共布を当て、ミシンで穴をふさぐように縫い付けます。スーツを購入した時に付いてくる予備の布を持参すれば、色味も生地の質感も同じなので、かなり違和感を抑えることができます。

予備の布を無くしてしまった場合、穴が小さければ裾の裏側から共布を取ったり、店にある色味の近い布を当てたりして補修することになります。(こんな時のため、お店にはスーツの切れ端などがストックしてあります)

注意点としては、スーツの色が特殊な場合はミシン糸の色が合いにくいという心配があります。

心配な方は、お店に出す時点で使う予定のミシン糸を見せてもらうのもいいでしょう。(正直に言うと、店の方でもお客様と合意が取れていると安心です)

ミシン補修の金額の目安

ミシン補修の場合、3㎜程度の小さな穴で税抜き1000円~となります。

これはあくまで目安で、穴の大きさによってもちろん金額が違いますし、穴が開いている場所によっては作業量が変わってくるため金額が大きく変動します。

実際の状態を見ないと正確な金額が分からないので、お直しのお店で聞いてみましょう。

かけつぎ(かけはぎ)

かけつぎは、生地の穴をふさぐ職人の技です。

・同じスーツの共布や裏側から糸を抜き取り、一本一本丁寧に織り込んでいく

・共布を四角に切り抜いて穴の開いた部分にあて、違和感のないようにはめこむ

など、いくつかのやり方があります。

予備の共布から糸を取る、裾裏などの目立たないところから取る、というのはミシン修理と同じですが、高い技術力によってかなり違和感のない状態に仕上がります。

難しい技術ですので金額は高くなりますが、大切なお洋服にはおすすめのお直しです!

洋服お直しの店に持ち込んで「かけつぎ」をお願いしても、その店に技術者がいなければ、かけつぎ専門店に出すことになります。はじめから、「絶対かけつぎで!」と決めている場合で、共布もあるなら直接専門店に持ち込んだほうが早いでしょう。

ただ、近くにかけつぎ専門店がない場合や、ミシン補修でもいいかどうか相談に乗ってほしい場合は、洋服お直しの店で一度聞いてみるのもいいと思います。

というのは、かけつぎ専門店では「かけつぎ以外の作業はしない」という店もあります。

例えば共布がなくて裾の裏から布を取った場合、切り取った部分がほつれてこないように周りをかがり、裾をすくいミシンで元の状態に戻す必要があります。

布が足りなくて、上着の裏やポケットの見えない部分から布を取る場合も、元の状態に戻さなければなりません。

お直しのお店に相談しておけば、提携している専門業者にかけつぎをしてもらったうえで、きちんと元の状態に戻してくれますし、引き取りも近くでできて安心です。

かけつぎ補修の金額の目安

金額の目安としては、3㎜くらいの穴で4000円~となります。

こちらも穴の大きさによって金額が変わりますし、かけつぎの技法によっても金額が変わります。実際の状態を見せて正確な金額を出してもらうようにしてくださいね。

まとめ

今回は、たばこの火によるスーツの穴、虫食いによるスーツの穴を補修する方法と補修にかかる金額の目安についてお伝えしてきました。

「神は細部に宿る」などと言われることもあるように、ほんの小さな穴であってもビジネスの場面では相手に与える印象が変わってしまいます。

きちんと補修したスーツを大切に着続けることで、「ちゃんとした人だ」という印象を与え、信頼感をもってもらいましょう!

 

R.Luce(リルーチェ)ではスーツに穴が開いた場合の補修にも対応しております。実物を見せていただいて、「やっぱり自分でかけつぎ専門店に出す」と判断されても何も問題ありませんので、まずはお気軽にご相談くださいね。

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