「合皮の靴はメンテナンスフリーでしょ」と思っていませんか?

本革の靴と比べてお手入れラクチンなのが合皮の靴の魅力ですが、本革より寿命が短くなってしまうのもまた事実。

ですが、日常のお手入れ方法や頻度、収納の際に気を付けるちょっとしたコツを知っておくだけで、寿命が長持ちします。

動物の革から作られている「本革」の靴は、経年によって色や風合いが変わるのも「味」として愛される場合が多いのですが、合皮の靴は表面がべたついたり、ボロボロになったりして見た目も悪くなり、「経年劣化」と捉えられてしまいます。

今回のブログを読んで、日常的にできるケアの方法を知り、お気に入りの靴を少しでも長持ちさせましょう!

靴の手入れをする頻度

履いた靴の手入れは、毎日するのが理想です。

なぜかというと、一日中使った靴はコップ1杯分もの汗を吸収していると言われるからです。

ちょっと面倒で靴箱に何日か入れておいただけでカビてしまった、なんてことになったら悲しいですよね。

とはいえ、外から疲れて帰ってきたのに、靴の手入れに時間を割きたくない!というのは誰しもが思うところ。

毎日靴を脱いだ後、これだけやっておけば全然違う!というポイントをお伝えします。

【毎日のお手入れ】

①靴が濡れていたら、乾いた布でやさしく拭き上げる

(中まで濡れている場合は新聞紙を丸めて入れるなどして、乾かす)

②靴の中に天然木のシューキーパー(シューツリー)を入れておく

③1日履いた靴は、すぐ靴箱に収納しない

【月1回~のお手入れ】

①靴ブラシを使って丁寧に砂やほこりを払う

②固く絞った濡れ布巾で全体を拭き上げる

③乾いた布で全体を拭き上げる

④これでも落ちきれない汚れがある時は、靴クリーナーを使うと良い

⑤全体にツヤがなくなってきたな…と感じたら、ツヤ出し用クリームを塗る

靴の手入れにあるといい道具

シューキーパー(シューツリー)

シューキーパーは毎日の手入れに欠かせないものです。

一日中履いていた靴は、足の動きによってアッパーの部分にしわができます。

このしわを放置しておくと履きグセがついて元に戻すのが難しくなり、ひどくなるとしわの部分からひび割れが生じるのです。

合皮はそもそも土台となる布に合成樹脂を塗って作られているため、ひび割れすると土台が見えてしまいます。

そうならないために、一日履いた靴はシューキーパーで「しわを伸ばし」「なるべく元の形をキープする」ことが大切です。

特にオススメするのは、「天然木のシューキーパー」。

プラスチック製のシューキーパーもありますが、天然木のシューキーパーであれば、「消臭」「吸湿」の効果まで期待でき、カビの発生を防いでくれます。

最初の出費が痛くても、靴を長持ちさせるためには天然木のシューキーパー一択、といえるのではないでしょうか。

靴ブラシ

靴ブラシは豚毛、山羊毛、馬毛などいろいろな動物の毛から作られたものがあり、硬さや触り心地がそれぞれ違います。

100円ショップにも売られているので、手入れ用に一つ持っておくといいですね。

アッパーとソールの間の砂やほこりを取る時など、細かい作業には先の柔らかい歯ブラシも使用できます。

乾いた布

目が細かく、やわらかい布が最適です。靴磨き専用のクロスも売られていますが、使い古しのTシャツを使えば、そのまま捨てられるので楽ちんですね。

靴クリーム

本革の靴であれば、革に水分や油分を与え、乾燥やひび割れを防ぐなど長持ちさせる目的でクリームを塗りますが、合皮の靴にクリームを塗る目的は主に「ツヤ出し」です。

それに「防菌・防カビ」などの機能を加えた靴クリームも売られています。

本革の手入れ用クリームなのか、合皮の手入れ用クリームなのかを確認して買うようにしてください。

お手入れが終わった後は…

防水・防汚処理をする

防水・防汚用のスプレーは購入してすぐ!噴射しておきましょう。

汚れも付きにくくなり、長持ちするのでオススメです。

月1度の丁寧な手入れが終わった後も防水スプレーを噴射して、防水・防汚状態を維持することを心がけましょう。

収納の際に気を付けること

一日履いてコップ1杯の汗を吸収している靴ですから、すぐ靴箱に収納するのは考え物です。

湿気を飛ばす意味でも一晩は玄関に置いておき、翌日靴箱に収納しましょう。

靴箱の中は湿気がたまりやすいので、新聞紙を敷いておく、除湿剤を入れておくなどの対策が必要です。時々は靴箱の扉を開けっぱなしにして、換気を意識するといいですね。

まとめ

今回は、合皮の靴のお手入れ頻度を【毎日やること】と【月1でやること】に分けて具体的にお伝えし、その際必要となる道具についてもお伝えしてきました。

お手入れが終わった後は防水・防汚処理をして、収納にも気を配ってあげれば知らないうちにカビが生えてショック!ということもありません。

メンテナンスフリーと思われがちな合皮の靴ですが、毎日のちょっとした心がけ次第で寿命が変わってきます。

今回知ったお手入れ方法を、今後の生活に取り入れてみてくださいね。

かかとがすり減って歩きづらくなった靴の修理などは、R.Luceまでいつでもご相談ください。

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