5月に入り、お散歩や旅行に出かけるのも気持ちの良い季節となりましたね。

いいお天気の日は外に出かけ、思いっきりおいしい空気を吸ってリフレッシュしたいもの。

しかし、この季節に外で過ごすとなると、気になってくるのが紫外線です。

今や「日傘男子」という言葉も生まれるほど、外での紫外線対策は男女ともに必要な”常識”として定着してきました。

実を言うと、福岡県筑紫野市にある洋服お直しの店「R.Luce(リルーチェ)」では、今月に入って着物から日傘へのリメイク依頼が急増しています。

今回のブログでは、

  • 着物から日傘へのリメイクが今なぜ人気なのか?
  • UVカット効果はあるのか?
  • 当店で加工した実例写真

についてお伝えしていきます。

「タンスに眠っているだけの着物、捨てたくはないけど、どうしようかなぁ」と悩んでいる方のヒントになれば幸いです。

ちなみに以前、着物リメイクについてランキング形式でお伝えしたブログもあります。

日傘以外へのリメイクも載せているので、こちらも参考にしてくださいね。

着物リメイク店へのリメイク依頼で多いアイテムBEST3 – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)

着物から日傘へのリメイクが人気の理由

 

思い出の着物がもったいないから

成人式、結婚式、訪問着など…大切な日に着ていた思い出の着物。

しかし、お茶やお華でも習っていなければ着る機会も少なく、いつの間にかタンスにしまったまま日の目を見なくなってしまった…。

このことを「もったいない」と感じている方は本当に多いです!

捨てるにはしのびないし、買い取りに出そうとしても二束三文でがっかり…。

「なんとかいい感じにリメイクできない?」とご相談にいらっしゃる方が、最終的には「じゃあ日傘に」という選択をしています。

世界に1つだけのオリジナル日傘だから

街中を歩いているときに、見知らぬ他人と全く同じ服を着ていて恥ずかしい思いをしたことありませんか?

どんなにおしゃれな服でも、他人と丸かぶりしてしまったらなんだか複雑な気分。

その点は日傘でも同じだと思いますが、着物や浴衣からリメイクした日傘であれば他人とかぶる心配はありません。

世界に1つだけの完全オリジナルだから、「あの日傘おしゃれだな」と思わず他人も振り向く素敵な日傘を手にすることができます。

意外に手が届くお値段だから

着物から日傘へのリメイクを受けているお店はいくつかあり、そこそこでお値段が全然違うと思います。

着物をほどいて日傘に加工するのは、案外手間ひまかかる作業なのです。

が、2022年5月現在、R.Luce(リルーチェ)でお受けしている着物から日傘へのリメイク金額…。

それはズバリ!!

8800円(税込)です。

雑貨屋さんなどに置いてあるちょっとオシャレな日傘なら5000円は超えてくるので、完全オリジナル、オーダーメイドでこのお値段なら「アリかも!」と思える金額ではないでしょうか?

最近ちょっとご依頼が増えてきて、「安すぎるのかな?値上げするか…」と社長がつぶやいていますので、ご検討中の方はお早めに店頭へお持ちいただくのをオススメします!

着物からリメイクした日傘のUVカット効果は?

天然繊維の生地は意外と紫外線を透過しやすい

日本の繊維・生地会社でもあるマスダ株式会社さんの繊維解説にはこのように書いてあります。

綿は紫外線を透過しやすい一方で、ポリエステルは繊維自体がある程度の紫外線を吸収するので透過量も少なくなります。

参考URL:“生地屋”の機能性解説 ~UVカット素材・遮光素材・遮熱素材とは?~ | 繊維のあれこれ | 生地屋・マスダ株式会社が語る繊維の世界 (masuda-tx-ap.co.jp)

 

着物の素材にはいろいろあります。

成人式や結婚式など、晴れの日に着る着物なら「正絹(しょうけん)」が多いでしょうし、普段着としての着物なら「綿」や「ウール」といった素材のものも。

着物にかぎらず浴衣からのリメイクも素敵に仕上がるのですが、夏祭りの日に出番が多い浴衣は、涼しく汗を吸いやすい「綿」や「麻」のものが多いです。

いずれにしても天然素材。

残念ながらUVカット加工がほどこされたポリエステルの日傘に比べると、紫外線をカットする能力が高いとは言えないようです。

とはいえ、みなさんもこんな経験あるのではないでしょうか。

「外にいたら、袖から出ている部分だけ日焼けしてしまった!」

つまり、綿素材の服でも日焼け予防には一定の効果があるということですね。

ただ、もっと安心感を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。

布に使えるUVカットスプレーでUV99%カットに

当店では完成した日傘に「布に使えるUVカットスプレー」をふってからお渡ししております。

これは、せっかくの着物の柄が紫外線で色褪せたり、生地が傷んだりすることを防ぐ目的もあるのです。

ただ、1度UVカットスプレーをふればずっと効果が続くわけではありません。

肌に塗る日焼け止めも、なんども「塗り直し」することで紫外線カット効果が高まるのと同じですね。

日傘はメンテナンスしながら使うもの

UVカットスプレーはご自身で1本所持し、定期的にスプレーして紫外線カット効果を高めるようにするのがオススメです。

そうすることで、傷みや色褪せを防ぎながら長く愛用していただけるからです。

色々なメーカーから布に使えるUVカットスプレーが出ており、UVカットだけでなく撥水・発油効果のあるスプレーもあるので、とりあえず1つだけご紹介しておきますね。

ハンドメイド用品などを販売されている株式会社KAWAGUCHIさんではUVカットスプレーの使い方も動画で紹介されています。

こちらの動画

(クリックするとKAWAGUCHIさんのYouTubeにとびます)

こちらを参考に定期的なメンテナンスをしながら、大切なリメイク日傘をできるだけ長く使っていただけたら嬉しいです。

着物からリメイクした日傘の実例

素敵な柄のお着物からたくさんリメイクさせていただいたので、いくつか実例写真を載せておきたいと思います。

元々が華やかな柄のお着物は、日傘に仕立てても存在感があり、見栄えがしますね。

閉じて持ち歩いているときも存在感を放つので、自分自身の装いに色味がないときは日傘が華やかさをプラスしてくれることになります。

ただ不思議なのは、一見地味に思えるような柄の日傘です。

あまり色味がなく、華やかさを欠いたように見えたお着物も、仕立て上がり日傘を開いた瞬間、「わぁ~っ」と思わず声をあげたくなるほど上品に見えるのです。

その日の装いに合わせて、華やかな柄の日傘が合うか、落ち着いた柄の日傘が合うか選べるといいですね。

まとめ

今回のブログでは、着物からリメイクで仕立てる日傘についてお伝えしてきました。

紫外線が強くなる今の季節、タンスに眠らせたままの「もったいない」着物を生まれ変わらせて日傘にするのは、思い出もよみがえるし、エコでもあります。

まさに”一石二鳥”。

定期的にUVカットスプレーでメンテナンスをしながら、自分だけのオリジナル日傘を長く愛用してくださいね。

今回のブログを読んで「着物を日傘にリメイクしたい」と思われた方は、全国宅配対応のR.Luce(リルーチェ)まで、どうぞお気軽にお問合せください。

お問合せ – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)