旅先で買った思い出の洋服や、素敵な布。

一期一会の出会いだからと気に入って買ったものだけど、日常生活の中ではどう活用したらいいか悩む…ということ、ありませんか?

今回のブログでは、「旅先で買った洋服をバッグへリメイクしてほしい」というお客様からのオーダー実例を、製作過程と共にご紹介します。

リメイクオーダーがどのような流れで進むのか、検討中の方の参考になれば幸いです。

リメイクではなくバッグの修理をお考えの方は、以下のブログからバッグ修理(お直し)の実例を参考にしてください。

福岡でバッグ修理を依頼するなら?豊富な実例を見れば安心♪ – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)

お打合せ~決済

まずは予算とご要望の聞き取り

今回は遠方のお客様からのオーダーでしたので、LINEでご希望の予算や内容をおうかがいしました。

お客様のご希望は…

  • 予算は1万円程度で
  • ちょこっと近所へ買い物に出かけるようなバッグにしたい
  • 布を最大限活用してほしい
  • 内ポケットは欲しい
  • ファスナーやボタンは特に必要ない
  • 洋服の紐を持ち手として活用したい

ということでした。

リメイクする洋服を送っていただく

ご要望を聞き取り、お客様から送っていただいた洋服がこちらです。

事前にLINEで写真は送っていただいたのですが、実際に洋服を触ってみて初めて分かることがいくつかあります。

今回の場合は…

  • 紐が細すぎて、バッグの持ち手とするには強度が足りない
  • レーヨン100%の柔らかい素材で、かなり薄地だった。
  • ニットは手編み風で、切るとほつれやすく、バッグ本体とするには伸びすぎる

お客様にこの紐では持ち手として強度が足りないことをお伝えしたところ、「家に革がある」とのことで、写真左上の革を追加で送っていただきました。

バッグの完成形のイメージをお伝えする

送っていただいた洋服を元に、スタッフ3~4名で打ち合わせをします。

  • ニットを本体に使うと伸びるので、飾りとして外ポケットにする
  • 裏地にしっかり目の布地を使い、内ポケットを確保する
  • 表地には接着芯をはり、強度とハリをもたせる
  • 持ち手となる革の厚みをそろえ、最後に裏地まで貫通させて縫い付ける

そして、おおまかな完成形をご提案します。

こちらはテーブルの上に置いた状態。

「だいたいこんな形でいかがでしょうか」とお客様におうかがいしたところ、これでOKをいただけました。

納期は約1か月ということをお伝えし、ご了承いただきました。

STORESで決済

加工内容、加工代金、納期、すべて納得いただけましたら先にお支払いとなります。

遠方で直接店頭にお越しになれないので、今回はSTORESで決済いただきました。

STORES経由だとクレジットカードやキャリア決済でも簡単にお支払いが可能なので、すぐ作業に取りかかれます。

洋服リメイクバッグ製作工程

バッグの型紙作り

今回は「布を最大限活用」というお客様のご要望がありましたので、専用の型紙を作りました。

布をギリギリ端まで使えるような型紙にしています。

布地の裁断

アイロンをかけて生地のゆがみを整え、型紙に合わせて裁断します。

同じ型紙で、裏地も裁断します。

表地との厚みのバランス、表地との色合わせ、バッグとしての強度、などを考えながら裏地はこちらでご用意しました。

表地に接着芯をはる

  • レーヨン100%で生地がヨレやすい
  • 生地が薄手でやわらかい

ということを考慮しながら、3種類の接着芯をハギレにはってみて比較します。

ハギレがほとんどなかったので、苦労しましたが…^^;3種類の接着芯を実際にはってみて、どれを採用するか決めました。

表地・裏地のポケット縫い付け

表地に接着芯をはり、裏地が決まったらポケットの縫い付けです。

内ポケットのサイズは実際にスタッフ数名からスマホを借り、大き目のスマホでも小さめのスマホでも入れやすいように検討しました。

表地には、飾りとなるニット生地を縫い付けました。

(かんじんなところで写真を撮り忘れました)

縫い合わせ

表地と裏地をそれぞれ縫い合わせ、合体させます。

簡単に書いてしまっていますが、実際には途中途中の細かいアイロンがけや、どんでん返し、中縫いや底の縫い綴じ、コバステッチなど、いろいろな作業があります。

持ち手の縫い付け

バッグ本体が完成したら、持ち手の縫い付けです。

今回、持ち手はお客様から厚みの異なる本革の持ち手を送っていただきました。

そこで、革すき機を使って持ち手の厚みをそろえます。(ここは、本革バッグ修理専門のスタッフが担当します)

最後は、革用のミシンと手作業で持ち手を縫い付けます。

完成

全体にアイロンがけをして、細かい糸残りなどをチェックし、完成です。

お客様の声

完成したバッグをお送りしたところ、お客様から以下のような嬉しいお声をいただきましたので、紹介させてください。

無事受け取りました。
実物もとってもステキです!

思った以上にステキなバッグに変身して、すごくうれしいです😆

この夏、いっぱい活躍させます!
この度は、本当にありがとうございました😊
R.Luceさんにお願いしてよかったです!

また、どうぞ、よろしくお願いします。

このようなお声をいただくことは、スタッフ一同にとって何よりの励みとなり、本当に嬉しいです!

こちらこそ、ご依頼いただき本当にありがとうございました!

まとめ

今回のブログでは、「洋服からバッグへのリメイクをオーダーした場合」の流れが分かりやすいように、実際の工程を写真付きでお伝えしました。

「洋服がバッグに??」と疑問に感じていた方にも、イメージしやすくなっていれば幸いです。

「もう着られない」と思っていた洋服が姿を変え、もう一度活躍させられるという喜び。

お客様のその喜びのために、私たちスタッフも打ち合わせを重ね、知恵を出し合い、得意分野を分担しあいながら作業します。

R.Luceに頼んでよかった!と思っていただけるよう今後も精進していきますので、リメイクしたい洋服や着物などをお持ちの方は、下記のお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。

お問合せ – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)

LINEでのお問合せや、店頭への直接持ち込みも歓迎です。