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よく使っているお気に入りのバッグであればあるほど、「持ち手がボロボロ」という状態に陥りやすいですよね。
経年劣化する合皮のバッグはもちろん、本革のバッグであっても手入れを怠ると持ち手が黒ずんだり、革が切れたりしてしまいます。
「持ち手がボロボロだから諦めて捨てよう」と考えている方は、ちょっと待って!
今回のブログではそんな「バッグの持ち手がボロボロになる原因」を知り、「持ち手がボロボロになったときはどうすればいいか」をお伝えしていきます。
あまりお金をかけずに安くすませる方法から、部分的な作り変え、修理についてもご紹介しますのでお気に入りのバッグを捨てる前にぜひご検討ください。
バッグの持ち手がボロボロになる原因
合皮が劣化して加水分解がおきる
合皮のバッグは、経年劣化により加水分解がおこり、ボロボロになります。
特にハンドバッグの持ち手部分やショルダー紐の肩と擦れ合う部分は、写真のようにボロボロになりやすいです。
合皮の加水分解は日常的に浴びる紫外線からの刺激や、空気中の水分によっても徐々に進んでいくため、完全に避けることはできません。
汗や雨などの水分で黒ずむ
本革で作られた持ち手は汗や水分に弱く、定期的なお手入れが必要になります。
人間のお肌と同じで、定期的に汚れを落とし、適切に水分や油分を補ってメンテナンスすれば合皮よりも断然長持ちします。
お手入れ方法については以前ブログで詳しく書いていますので、以下を参考にしてくださいね。
【本革バッグ】手入れ方法を知って長く愛用する! – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)
しかしながら、忙しい毎日の中でついついお手入れを先延ばしにしているうちに、気が付けば革が黒ずんでしまった・・・ということはよくありますね。
革が乾燥したり、擦れたりして切れる
同じように、定期的なメンテナンスを怠って革が乾燥すると、ひび割れや切れの問題が起こります。
ひどい場合は持ち手が切れて根元から取れてしまい、バッグとしての機能を果たせなくなります。
こうなると、もう根元を作り変えて修理するしかありません。
エナメルなどのコーティングが剥げる
こちらの写真のようにエナメルコーティングがほどこされた持ち手は、先の尖ったものにひっかけて部分的に破れてしまったり、表面のコーティングのみが剥げる、ということが起こります。
接着剤がはがれる
革を張り合わせて持ち手やショルダー紐を作成しているバッグの場合、接着剤が剥がれることでこちらの写真のように紐がボロボロになってしまいます。
バッグの持ち手がボロボロになった時の対処法
ボロボロになった持ち手にスカーフやカバーを付けて隠す
バッグの持ち手がボロボロになったとき、見た目の問題だけなら「何かで覆い隠す」という手段でごまかすことができます。
スカーフや市販されている持ち手カバーのようなもので隠して対処すれば安上がりですし、使い方によってはオシャレさがアップするかもしれません。
ただ、見た目は隠せても強度の点では心配が残りますので、「作り変えて修理する」ということも検討してくださいね。
持ち手部分を本革で作り変える
- スカーフなどではごまかしがきかないくらい広範囲にわたってボロボロになっている
- スカーフを巻くことによる持ち手の滑りやすさが気になる
- 革の乾燥によりバッグの根元が切れてしまったので修理したい
- 本体はキレイだが、黒ずんだ持ち手部分のみ交換したい
こんな場合は、本革で持ち手を作り変えることをオススメします。
ブランドバッグの場合は、ブランド直営店で修理するか、R.Luce(リルーチェ)のような街のお直し店に依頼するか、悩む方も多いと思います。
以前書いたブログでブランド直営店、街のお直し店それぞれのメリット・デメリットなど書いておりますので、よければ参考にしてください。
【バッグ修理】ブランド直営店とバッグ修理店どちらに依頼する? – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)
下の写真は、合皮のバッグですが持ち手のみ本革で作り変えています。
できるだけ近い色の革を使い、バッグ全体としてのバランスがおかしくならないように仕上げます。
大きさや形がちょうどよく、使い勝手のいいバッグだったとしても、合皮の部分はいずれ劣化してきます。
いっそのこと本体まで本革で同じ大きさのバッグを・・・と思われる方は以下のブログを参考にしてくださいね。
【オーダーバッグ】新しい革でお気に入りと同じバッグは作れる? – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)
持ち手の根元を本革で作り変える
革の乾燥によって持ち手の根元が切れてしまった場合は、バッグとしての使い勝手がかなり悪くなってしまいます。
革が切れた根元部分だけを作り変えて、もう一度持ち手とつなぐ修理をしてあげれば、また長く愛用することができますね。
革をあてて縫い付ける(あて革修理)
何かを巻き付けてごまかすと滑りや動きが気になってしまうので、傷みのはげしい部分には別の革を縫い付けて修理する、という方法もあります。
上の写真のように、似た色の革を縫い付けてしまえばずれる心配もなく、使い勝手が変わらないのが嬉しいですね。
まとめ
今回のブログでは、バッグの持ち手がボロボロになる原因とその対処法についてお伝えしてきました。
バッグの持ち手はバッグ全体の重みを支えるうえ、人間の手と接触する部分なので一番傷みやすいです。
持ち手だけがボロボロになっても、バッグ全体としてはまだまだ使えるというのも珍しいことではありません。
大切なバッグは定期的にメンテナンスしながら、また、時々は修理もしながら長く使い続けてくださいね。
R.Luce(リルーチェ)では、そのためのお手伝いをさせていただいております。
気になるバッグをお持ちの方は、一度LINEや下記のお問合せフォームからメールでお問い合わせください。
お問合せ – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)