目次
「買ったパンツのウエストがきつかった」
「最近太って以前のパンツが入らなくなった」
そんなとき。
「洋服お直し店に出せばいいけど、ぶっちゃけお金がもったいない」と考える方もいますよね。
そこで今回のブログではズバリ!
【洋服お直し店が教える、自分でウエスト直しをする方法】をご紹介します。
ご家庭にミシンや洋裁道具一式があり、自分でやってみたい方にはきっと役立つ内容です。
「ミシンもなければ時間もないんだけど・・・」という方は是非、R.Luce(リルーチェ)にご依頼くださいね。
パンツのウエスト出しにかかる料金はおよそ2200円(税込)です。
手順を読んで「こんな面倒くさいことするくらいなら頼もう。」と判断された方もご遠慮なく!
パンツのウエスト出しにかかる期間や料金の目安について、詳しいことは以前ブログに書いています。よければこちらも参考にしてください。
パンツのウエスト出しを自分でやるときの手順
ウエスト背中心のまつり糸を切って開く
まずはパンツの裏側、背中心部分を見てください。
黄色く印を入れた部分が縫い留められているので、ここの糸を切って開いていきます。
開いて中身を引っ張り出すと、以下の写真のようになりますので、右側に方倒ししましょう。
出したい幅に応じてチャコでラインをひく
広げたいウエスト幅の「半分」のところに印をいれます。
今回のパンツではウエストを「3cm」出すので、元の縫い位置から1.5cmのところにチャコで印を入れます。
ウエストベルトから下は自然と細くなるようにし、最後は股下のカーブ終わりに合流させます。
言葉だけでは伝わりにくいので下の写真を参考にしてください。
ウエストベルトの仕上がり位置がずれないよう仮どめする
すぐに印の上を縫いだしたいところですが、ここで「仮どめ」のひと手間を加えます。
というのも、上から縫っていくとどうしても「縫いずれ」がおこりやすいのです。
「完成した!」と思って開いた時には、ウエストベルトの左右が真ん中でずれている・・・という仕上がりになってしまいます。
仮止めしたら、一度開いてずれがないかどうか確認します。
印をいれた部分を2回縫う
ずれがないことを確認したら、布端から縫っていきます。
パンツのヒップに当たる部分はしゃがんだりすると力がかかりやすく、破れやすい部分でもあります。
強度確保のため、上から重ねて2回縫うようにしましょう。
元の縫い線の糸を切る
しっかり重ね縫いが終わったら、元の縫い線の糸をリッパーか糸切ばさみで丁寧に切ります。
開いて裏側からアイロンがけ
糸を切ったら、開いて状態を確認します。
元の縫い目にくっきり折れ線がついているので、アイロンで落ち着かせます。
黒や紺などの濃い色はてかりやすいので、アイロンがけは裏からにしましょう。
下の写真は、アイロンがけする前の状態。
ウエスト裏布を元に戻してずれ防止のため縫い留め
しっかりアイロンがけした後は、ウエストベルトの裏布を元通りにかぶせます。
このかぶせた裏布が着用時にずれてこないよう、開いて真ん中あたりで本体と裏布を縫います。
ウエストベルトの裏布をまつり縫いして仕上げ
手順の一番最初で切った、まつり縫いの部分。
同じようにまつり縫いをして元に戻します。
このとき、パンツの表生地まで一緒に縫ってしまうとパンツの表側に糸が出てしまいますので、注意してくださいね。
洋服お直し店では、極細のまつり用糸を使っています。
まつり縫いのやり方は「ながしまつり」や「たてまつり」「おくまつり」など色々ありますが、簡単なやりかたを以下の写真で解説します。(端っこから縫ってくださいね)
①:かぶせ布の下から針を刺して、糸を出す。
②:①のすぐ上の本体生地をすくい、斜め方向へ針を出す。
③:③の位置から針を出したら、またすぐ上の本体生地をすくう。
これを端まで繰り返して、まつり縫いの完成です!!
お疲れ様でした。
自分でウエストを出すのが難しいパンツ
背中心に布が余っていないパンツ
ここまで、「自分でパンツのウエスト出しをする方法」をお伝えしてきました。
が、この方法でウエスト出しができるのは、背中心にあらかじめ布を多めにとってあるパンツのみです。
一般的なスラックスは、ウエスト調整することを見越して多めに布がとってあるのでこの方法が有効です。
4~5cm程度なら、背中心で出せるものが多いですね。
しかし、パンツによっては背中心に布が余っていないものも多くあります。
特に、デニムやチノパンなどのカジュアルパンツは自分でウエスト直しをするのが難しいでしょう。
背中心に布が余っていないけれど、どうしてもウエストを調整してまだ履きたいパンツは、どうぞR.Luceまでご相談ください。
他にどんな方法がとれるか一緒に考え、ご提案させていただきます。
背中心の余裕以上にウエストを広げたいパンツ
4~5cm程度なら背中心で出せるものが多いとお伝えしましたが、「もっと広げないと入らない!」という場合も、自分で加工するのが難しいです。
そんな時には「別布を継ぎ足す」という方法をご提案しています。
下の写真は前ベルト部分の生地を裏側から取って継ぎ足し、見えない裏側には別布を足してウエストを広げています。
裏側の生地では全然足りない、という場合もありますよね。
そんな時は下の写真のように、あえて全く違う色の布を足してデザインであったかのように見せる方法もあります。
新品のパンツですが、デザインが気に入っているのにちょうどいいサイズがない!という場合。
初めからサイズ直しに出すこと前提で購入すれば、お気に入りを諦める必要がありません。
まとめ
今回のブログはパンツのウエスト出しを自分でやってみたい方に向けて、【洋服お直し店が教える、自分でウエスト直しをする方法】をお伝えしました。
パンツの丈詰めよりは難しいと思いますが、そのぶん細かく写真つきで説明しているので、挑戦してみてくださいね。
そしてもちろん、「これは無理だ!」と思ったときは、全国宅配対応のR.Luceまでご依頼ください。
以下のお問合せフォームか、LINEよりお待ちしております。
お問合せ – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)