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大切に使っているはずのバッグも、よく使っていれば自然とあちこちが傷んできてしまうもの。
その中でも、バッグ底の四隅は擦れやすく、色が落ちたり穴が開いたりして特に傷みやすい部分です。
福岡県筑紫野市にあるリペアショップ「R.Luce(リルーチェ)」にも、バッグの角擦れの修理はよく持ち込まれます。
今回のブログでは、バッグの角擦れが起こる原因と予防策、修理に出した場合はどのように仕上がるのか、実例を交えながらご紹介します。
自分で修理したい方のために、補色にオススメのカラー剤もご紹介していますので参考にしてくださいね。
バッグの角擦れが起こる原因
バッグ底の四隅は特に「擦れ」が起きやすい部分です。
原因は、壁や床などの硬いものと何度も接触を繰り返すこと。
特に底鋲(そこびょう)がないバッグを直接床に置く機会が多いと、角が擦れるのも早くなってしまいます。
角の色がはげたり、ひどくなると擦り切れてパイピングの中の芯が飛び出したりすることも。
バッグの角はこまめにチェックして、早めのメンテナンスを心がけましょう。
バッグの角擦れを自分で修理する
上の写真のように少し色がはげているだけなら、自分で修理できるのでは?と考える方も多いと思います。
100均で売られている靴用クリームで対処する人もいるようですが、素人であればなおさら、素人でも扱いが簡単なクリームを選びましょう。
おすすめは「サフィール」のカラー補修クリーム。
- 少量を布にとって塗り込むだけなので、素人でも扱いが簡単。
- カラーが豊富にあるのでバッグに合わせて選びやすい
- 特殊な色の革でも、絵の具の様に混ぜて近い色を作れる
- 色落ちしない
バッグの補修で特に大事なポイントは「色落ちしない」という点です。
塗り込んで補修したのはいいけど、使っているうちに色落ちして洋服に色移りしてしまっては大変ですよね。
少々お高くても、自分で補修するなら色落ちしないクリームを選んでおきましょう。
バッグの角擦れを自分で補色するときの注意
バッグの色が「黒」「紺」「濃茶」など、よくある色味の場合はすぐに合う色のカラー剤が見つかるでしょう。
ただ、特殊な色の革が使われている場合は何色ものカラー剤を混ぜて近い色を出すことになります。
少しの角擦れ補色のためにカラー剤を何色も購入したり、調色が難しくてなかなか思うような色に仕上がらないと「最初からプロに任せればよかった」ということになりかねませんので、見極めが大切ですね。
バッグの角擦れ修理をプロに依頼する
- 自分で調色するのが難しいような特殊な色のバッグ
- 革が擦り切れて芯が見えているバッグ
- 絶対に失敗したくない大切なバッグ
このようなバッグの修理は、お近くのリペアショップに相談してみましょう。
お近くにリペアショップがない方は、全国宅配対応のR.Luce(リルーチェ)まで、お気軽にご相談ください。
お問合せ – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)
参考までに、プロに依頼した場合はどのような仕上がりになるのか、実例写真をご紹介します。
補色で傷を目立たないようにする
オーストリッチの赤茶色系のバッグです。
角が擦れて色が剥げてしまっていますが、こういうことはよくあります。
傷が浅いうちに発見してメンテナンスに出していただければ、角の補色だけでなくバッグ全体の汚れを落としたり、革に必要な栄養のクリームを塗りこんだりすることもできます。
大切なバッグを長く愛用するにはこまめなメンテナンスが必須ですが、その時間がない方はいっそのことメンテナンスごとプロに丸投げするのもおススメですよ。
擦れた角に別革をはって補修する
こちらのグッチのバッグは布製で、角が擦り切れています。
こうなると、これ以上傷が広がってバッグ底に穴が開いてしまう前に対処が必要ですよね。
四隅に黒の本革を縫い付けて修理する「あて革補修」を行います。
角が補強されるので、これ以上傷が広がるのを防いでくれて安心です。
芯が飛び出したパイピングを作り直す
バッグの形をしっかり保つ役割もある「パイピング」は、擦れやすい部分でもあります。
写真左側のように、擦り切れて中の芯が見えてしまっている状態のバッグも、お直し店によく持ち込まれる修理の一つです。
この場合、2つの修理方法があります。
- パイピング全体を作り変える
- 擦り切れている部分だけ、別革を継いで作り変える(部分修理)
パイピング全体を作り変えるにはバッグを一度ばらす必要があるので、どうしても部分修理より金額が上がってしまいます。
それでも、強度のことや今後も長持ちさせることを考えると、全体の作り変えがオススメです。
とはいえ、そんなに予算をかけられない場合もありますよね。
そこで、バッグの一部だけをほどいて切れた部分だけ継ぎ足して修理する「部分修理」も承っています。
パイピングが擦り切れただけでバッグ全体はキレイ、という時にはお直し店で修理することも検討してみてください。
バッグの角擦れが起こらないよう予防するには?
よく使っているお気に入りのバッグで角擦れを100%予防することは難しいですが、ここでは「なるべく擦れないように」予防する方法をお伝えします。
バッグを直接床に置かないようにする
「角が何かに接触することを避ける」と考えると、バッグを直接床に置かないことが一番です。
- 家で保管する時はつるして収納するようにする。
- 外出先ではバッグハンガーなどを利用してなるべくバッグを浮かせるように心がける。
最近は100円ショップでも折り畳み式のバッグハンガーが売られていますので、バッグの中に常備しておくといいですね。
バッグの保管については以前書いたブログも参考になると思いますので、お時間のある方はこちらもどうぞ。
バッグ底に底板と底鋲を付ける
バッグ底が直接地面に付かないよう「底鋲(そこびょう)」を取り付けるのも1つの方法です。
ただ、バッグの素材や大きさ、形状によっては「底鋲が付けられない」「付けても意味がない」場合もあるので注意してください。
- バッグ底が平らであること
- バッグの素材にハリと強度があること
- バッグ底に底板を入れられること
最低限これらの条件を満たしたバッグであれば、自分で底鋲を追加することも不可能ではありません。
材料は東急ハンズや大手の手芸用品店などで売られていますので、自分で挑戦してみてもいいかもしれませんね。
「気軽に挑戦して失敗したくない!」という大切なバッグは、R.Luceまでご相談ください。
底板と底鋲の後付けも承っていますし、バッグの素材や大きさ、形状を見たうえで「このバッグには底鋲を付けても意味がない」という場合は、そのようにお伝えしています。
まとめ
今回のブログでは、バッグの角擦れがおきる原因と予防策について、また、角擦れがおきたバッグの補修についても実例を交えながらお伝えしました。
なるべく角擦れがおきないように予防策をとりつつ、それでも角擦れが起きてしまったバッグは補修しながら長く愛用してくださいね。
R.Luceではバッグの修理やメンテナンスも承っています。
全国宅配で対応しているので、以下のお問合せフォームか、LINEお友達登録からお気軽にお問合せください。
お問合せ – バッグ修理・クリーニング/洋服お直し/福岡/筑紫野/ネットで受け付け全国対応/宅配で~リルーチェ~ (r-luce.com)